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奇跡の連続という日々。 


わたしは第3回公認心理師試験に合格しました。


第二回公認心理師試験では不合格だったんです。その時は独学のみ。

心理学の基礎から、司法、教育、発達、、、など様々な分野を勉強しなければならないのですが。

よくわかっていなかったな、わたし。準備不十分。



受験した時点でこれはダメだな、とわかっていました。

めちゃくちゃ難しかったし、わからない用語だらけ。

試験後にやり切った感はなくて、次に向けて勉強しなきゃ間に合わない。

と思ったくらい。

もちろん合格点にいってなくてかなり落ち込んだし、悲しかったです。

何より覚悟が足りなかった。。。

このときのわたしでは合格してはならなかったのだと、今は思います。



次の試験に向けて、もうこうなったらお金をかけよう、と決めました。

この時、よく諦めなかったな、と思います。


当時、公認心理師という国家資格は新しい資格だったので対面授業ができるゼミや塾なんて関東や関西くらいにしか無かったのです。

コロナ禍というのもあって、動画配信の授業が主として行われていたように思います。

家計とも相談して、通信制の塾に申し込みました。

そうすると、看護師の仕事をしながら時間のないわたしでも、要点がまとまっていれば、要領よく、勉強できると思ったのです。


家族との生活費や養育費の中、この資格にお金をかけるということ。

だから絶対合格する。

これが一つの決断でした。


通信制の塾はノルマがあるので範囲毎に小テストが組み込まれていて、〇点以上は合格、以下はテストやり直しという仕組みでした。

ここで良かったなと思えたことは自分が〝素直”だということ。

毎月塾から送られてくるレジュメの最初に塾長からの励ましの文や労いの言葉が書かれていたのですが、それがとてもうれしくて、かなりやる気になりました。



当初、第3回公認心理師試験は8月の予定だったのです。

コロナの影響で試験の延期が発表されました。

8月に合わせて調整していた頭や気持ちのモチベーションが揺らぎました。

塾からのレジュメや送付物もそれに合わせて届いていたので塾長からの励ましの文章も途切れてしまって、ぐらっと崩れてしまったんです。


中止ではなく、延期。

しかも、季節的にも寒い2020年12月20日が試験日。

延期でも中止は起こりうるのではないか、とずっと考えていました。

わたしの試験会場は東京都の予定でした。

感染者の多い東京に行けるのか。

コロナが急増しているのに本当に実施されるのか、また延期はないのかと不安になり、自身で日本心理研修センターにメールで問い合わせたこともありました。



わたしは不安を感じやすいのです。

コロナ禍で感染拡大地域に行くことで家族、職場のスタッフや患者様に迷惑をかけないかという不安。

または医療従事者という立場なのに行くことすら許されないんじゃないか、と。

主人とも何度か話して、わたしが感染するわけにはいかないし、家族の健康が第一と考えて、断念することも考えました。

職場は許すことはできないだろうと、思っていたのです。

なのでホテルの予約や新幹線のチケットも買えずにいました。


職場の院長に相談したところ、『2年も勉強してきた人に行かせないなんて言えない。』『こうしましょう、緊急事態宣言が出たとしても行きましょう。試験だけ終えて無事に帰ってくる』

と、言ってくれたのです。

これは2,3週間前のことでした。

この時、ここまできたら、もう12月20日に受験しに東京へ行く。そう決意しました。

その日から毎日数分も無駄にしたくなくて勉強に集中しました。

院長は私のモチベーションを引き出すために言ってくださったのだと思います。



このときのわたしは、言うなれば、何かにとりつかれたように必死に覚えてたと思います。

試験会場行きの新幹線やホテルに着いても総復習をしていました。

短期記憶をフル活用です。

受験票は第3回公認心理師試験。

3階、3303号室、前日の電車も午後3時33分発。

なんだか〝合格しろ”と言われているように感じていました。



試験は無事終わったものの、自信はない。

塾長からは、〝もやっ”とするような、そんな感覚で終わります、と教わっていて。

まさにそんな感じ。

自己採点でもギリギリ。

もう神様次第だな、と。

でも最後までやり切れたという思いから、しばらくはちからがぬけて過ごせたかな。

わたしは合格してなくてはならない。これは少し違う不思議な自信。



公認心理師資格は、本来大学卒業で受験資格を得られるところですが、新しくできた資格ということもあって、現在心理カウンセラーとして働いている方やその業をなしてる方は5年間、患者様やクライエントの相談業務をしていたとの実務経験証明書と、『現任者講習会』を受講すれば受験資格が得られるのです。ただし、5年間なので第5回まで。

これをいわゆるGルート、と言います。



現任者講習会は1週間。

朝から夕方までのハードスケジュールで行われました。

この現任者講習会を受講できたことが先ず、奇跡でした。

 現任者講習会の抽選に通ったこと。

 1週間の時間を確保できたのはその時、私は無職だったから。

 このハードスケジュールを乗り切れたのは親しい友人と1週間過ごせたから。

 家族が留守の間、子供たちのお世話をしてくれたから。


前々前職場の院長が快く実務経験証明書を記入してくれたから。

 既に退職したわたしの願いを聞いてくれたから。

 

前職場の院長がコロナ禍にも関わらず、東京での受験を後押ししてくれたから。

 受験するという想いを誰よりも理解している院長だったから。

 周りのスタッフも受け入れてくれたから。


家族が私のやりたいことを受け入れてくれたから。

 仕事帰りにスタバで勉強しているあいだ、子どもたちのこと、家のことを引き受けてくれ 

 たから。

 家族みんなが健康でいてくれたから。


コロナ禍にもかかわらず、十分な配慮で開催してくれたこと。

 おかげ様で感染せずに無事に帰ってこれたこと。

 配慮しながらも開始から終了までトラブルなく運営されていたこと。


わたしのこころがゆるがなかったから。

 本当に波はあったけれど結局は目指すところはぶれなかったから。

 


わたしは恵まれていると思います。

わたしを取り巻く環境や、わたしに関わってくださる方に。

でもこう思っているのはわたしだけではないはずです。

実は気づいてる方も多いのでは。


すべては奇跡の連続ですね。


日々は奇跡の連続です。




わたしを取り巻くすべての方々と環境と奇跡に大感謝です。















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